エネルギーを節約しながら生活せねばならない。
世界的なエネルギー問題に伴い、電力事情が悪化している。
政府も家庭や企業に節電要請を行った。
それを受けて、節電のポイントを各局が特集している。
暖房温度を下げたり、生活に密着した節電効果を具体的に説明している。
 
岩手生活では、灯油暖房(FF式クリーンヒーター)の他に炬燵があった。
現在、炬燵として使用できる座式テーブルはあるが、炬燵としては使用していない。
この冬に備えて、妻の希望によりホットカーペットを購入した。
エアコン暖房では届きにくい足元を暖める目的としているのだが、寒がりの妻は「寒い、寒い」を連発する。
やはり、炬燵がいいのか。
 
昨日に続き、季語ブログとなった。
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炬燵 こたつ 
(河出文庫 新歳時記 平井照敏編より)
 炬燵には二種類あり、切り炬燵と置き炬燵である。切り炬燵は、室の中に炉を切り、上に椅子組みの木の櫓をおき、蒲団をかけて、火力の逃げぬようにする。置き炬燵は持ちはこびのできる炬燵で、部屋に自由に置いて使う。日本的な暖房だが、雪国だけでなく、全国的に使われる軽便であたたかい暖房である。ほかに土製の大和炬燵、達磨炬燵があったが、こわれやすく、紙をはって補強した。十月の亥の日に炬燵をあけて愛宕の神を祭る風習を炬燵明けという。
<本意>『和漢三才図会』に「わくを炉上に据ゑて、衣を覆ひてもつて手足を煖む。そのわく、四柱ありて、重台のごとし。俗に呼びて楼(やぐら)
夜久良。一名、阿介。すべて古太豆と名づく正字未詳」とある。日本式の軽便重宝な暖房で、火を有効に利用し、冬のかかせぬものである。丈草に「影法師横になりたる火燵かな」、蕪村に「腰ぬけの妻うつくしき炬燵かな」、一茶に「思ふ人の側へ割り込む炬燵かな」がある。

平井照敏さんの一季題一句が、これ。
炬燵より跳ぶ吾子全身にて受ける 沢木欣一
 
炬燵無き居間の居場所は日替わりか 天晴鈍ぞ孤
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